目次
【完全解説版】車の異音「グワングワン」徹底解説!原因と対策、修理費用からDIYの可否まで
はじめに
* この記事は、車の走行中に発生する「グワングワン」「ゴーゴー」「ウォンウォン」といった周期的な異音について、その原因と具体的な対策、そして気になる修理費用を網羅的に解説するものです。
* ある日突然、愛車から聞き慣れない音が聞こえてくると、誰しも不安になるものです。特に、速度と連動して鳴り響く「グワングワン」という音は、重大なトラブルのサインである可能性が高く、決して放置してはなりません。
* 異音の原因は多岐にわたりますが、最も可能性が高いのは「ハブベアリング」という部品の劣化です。しかし、それ以外にもタイヤやドライブシャフトなど、様々な要因が考えられます。
* 本記事では、異音の正体から、原因ごとの詳細な症状、セルフチェックの方法、プロによる修理内容と費用の目安、さらには修理費用を抑えるコツまで、可能な限り詳細かつ分かりやすく、すべて箇条書きの形式で解説していきます。
* この記事を最後までお読みいただくことで、異音に対する漠然とした不安が解消され、冷静に、そして適切に行動するための知識が身につくはずです。
* 安全で快適なカーライフを送るため、そして予期せぬ高額な出費や重大な事故を防ぐためにも、ぜひ最後までお付き合いください。
第1章:異音「グワングワン」の正体と特徴
* 1-1. どのような音か?
* 「グワングワン」という表現は、音が大きくなったり小さくなったりを繰り返す、うねりのある周期的な音を指します。
* 人によっては「ゴーゴー」「ウォンウォン」「ゴロゴロ」「ヴォー」など、様々な表現で形容されます。
* 共通しているのは、タイヤの回転に同期しているように聞こえる点です。
* 速度が上がるにつれて、音の周期(間隔)は短く(速く)なり、音量も大きくなる傾向があります。
* 例:「グワン、グワン、グワン…」という音が、速度を上げると「グワングワングワン…」と連続音のようになるイメージです。
* 1-2. どのような状況で発生しやすいか?
* 速度:
* 一般的に、時速40km/hあたりから鳴り始め、60km/h~80km/hの速度域で最も顕著に聞こえることが多いです。
* それ以上の高速域では、風切り音や他の騒音にかき消されて聞こえにくくなることもありますが、音自体は鳴り続けています。
* 逆に、ごく低速ではほとんど聞こえないか、非常に小さな音であることが特徴です。
* ハンドル操作:
* カーブを曲がる際に、音の大きさが変化することがあります。これは、異音の原因を特定する上で非常に重要なヒントとなります。
* 例えば、左カーブで音が大きくなる場合は、荷重がかかる右側の足回りに原因がある可能性が高いと推測できます。
* 逆に、右カーブで音が大きくなる場合は、左側の足回りが怪しいと考えられます。
* 加減速:
* アクセルを踏んでも離しても、一定の速度で走行している限り音が鳴り続ける場合は、エンジンやトランスミッションではなく、足回り(タイヤやベアリングなど)が原因である可能性が極めて高いです。
* 路面状況:
* 綺麗なアスファルト路面で走行しているときに、よりはっきりと聞こえる傾向があります。
* 1-3. 異音と振動の関係
* 初期症状では音だけが聞こえることが多いですが、症状が進行するにつれて振動を伴うようになります。
* 振動は、まずハンドルに「ウォンウォン」という周期的な微振動として伝わってきます。
* さらに悪化すると、フロア(床)やシート、最終的には車体全体が共振するように振動し始めます。
* 音と振動がセットで発生している場合、トラブルはかなり進行していると考えられ、早急な点検・修理が必要です。
* 1-4. 考えられる主な原因の概要
* 最有力候補:ハブベアリングの劣化・損傷
* この「グワングワン」という異音の原因として、最も一般的で可能性が高い部品です。全体の8割以上がこれに該当すると言っても過言ではありません。
* 次に多い原因:タイヤの異常
* タイヤが異常な減り方(偏摩耗)をしていたり、変形していたりする場合にも、ハブベアリングの異音と酷似した音が発生します。
* 可能性のある原因:ドライブシャフトの異常
* エンジンとタイヤを繋ぐ部品で、ジョイント部分にガタが出ると、特にハンドルを切った際に異音が発生しやすくなりますが、直進時にも音が出ることがあります。
* その他の原因:
* ブレーキの引きずり
* プロペラシャフトの異常(FR車や4WD車)
* マフラーなど排気系の干渉
第2章:【最重要】ハブベアリングの異常が原因の場合
* 2-1. ハブベアリングとは何か?
* 役割:
* ハブベアリングは、車軸(ハブ)とタイヤが取り付けられるナックルという部品の間に位置し、タイヤがスムーズに、そしてガタなく回転するための「軸受」の役割を担っています。
* 鉄の玉(ボール)や円筒(ローラー)が内部に組み込まれており、これが転がることで、何トンもの車重を支えながら、摩擦を極限まで減らしてタイヤを滑らかに回転させています。
* 走行安定性、乗り心地、さらには燃費にも影響を与える、目立たないながらも極めて重要な部品です。
* 構造:
* 一般的に、内輪(インナーレース)、外輪(アウターレース)、転動体(ボールやローラー)、保持器(リテーナー)で構成されています。
* 内部には、潤滑と防錆を目的とした専用のグリスがたっぷりと封入されています。
* グリスが外部に漏れたり、水やホコリなどの異物が内部に侵入したりするのを防ぐため、ゴム製のシールで厳重に密閉されています。
* 種類と世代:
* ハブベアリングには、構造や取り付け方法によっていくつかの世代があります。
* 第1世代: ベアリング単体の部品で、ナックルに圧入して使用します。交換にはプレス機などの専門工具が必要です。
* 第2世代: ベアリングとハブが一体化された構造で、取り付けが簡素化されています。
* 第3世代: ベアリング、ハブ、取り付けフランジが一体となったユニット(アッセンブリ)です。ABSなどのセンサーが組み込まれていることも多く、近年の車両ではこのタイプが主流です。交換作業は比較的容易ですが、部品代は高くなる傾向があります。
* 2-2. ハブベアリングが劣化・損傷する原因
* 経年劣化(金属疲労):
* ハブベアリングは消耗品です。走行距離が延びるにつれて、内部の金属部品が絶え間ない回転と荷重によって徐々に摩耗し、金属疲労を起こします。
* 一般的に、走行距離が10万kmを超えたあたりから劣化のサインが出始めることが多いですが、車種や使われ方によって耐久性は大きく異なります。
* シールの劣化による水や異物の侵入:
* ベアリングを保護しているゴム製のシールが、経年劣化や紫外線によって硬化・ひび割れを起こすことがあります。
* その隙間から雨水や洗車時の水、泥、砂などが侵入すると、内部のグリスが洗い流されたり、異物と混ざって研磨剤のようになったりします。
* これにより、内部のレース面やボール/ローラーが急激に摩耗・損傷し、異音やガタつきの原因となります。特に冠水路を走行した後は注意が必要です。
* グリス切れ:
* シールの劣化や、ベアリング自体の発熱によって、封入されているグリスが流れ出たり、潤滑性能が低下したりすることがあります。
* グリスが切れると金属同士が直接接触してしまい、異常な摩耗や焼き付きを引き起こします。
* 外部からの強い衝撃:
* 縁石にタイヤを強くぶつけたり、大きな段差を高速で乗り越えたり、事故を起こしたりすると、その衝撃でベアリング内部に傷(圧痕)がつくことがあります。
* この小さな傷が起点となり、走行を続けるうちに傷が拡大し、異音やガタつきに繋がります。
* 過剰な負荷:
* 過積載(常に重い荷物を積んでいる)、インチアップやワイドタイヤ化によるホイールオフセットの変更、サーキット走行などのスポーツ走行は、ハブベアリングに想定以上の負荷をかけ、寿命を縮める原因となります。
* 2-3. ハブベアリング異常の症状(進行度別)
* 【初期症状】
* 音: 比較的静かな「コー」「フォー」「ウォンウォン」といった、飛行機が飛んでいるような連続音や、低いうなり音として聞こえます。
* 発生状況: 時速40km/h~60km/hなど、特定の速度域でのみ聞こえることが多いです。
* 体感: 音は聞こえるものの、振動はほとんど感じられません。この段階で気づいて修理できれば、比較的安価に済む可能性があります。
* 【中期症状】
* 音: 音量が明らかに大きくなり、「ゴーゴー」「グワングワン」という、うねりを伴った周期的な音に変化します。
* 発生状況: 音が鳴り始める速度が下がり、より広い速度域で聞こえるようになります。速度に比例して音の周期が速くなるのがはっきりと分かります。
* 体感: ハンドルやフロアに、音と同期した微細な振動(ザラザラ、ゴロゴロとした感触)が伝わり始めます。
* カーブを曲がる際に、荷重のかかる側のタイヤから音が大きくなる(または消える)現象が顕著になります。
* 【末期症状】
* 音: 「ゴリゴリ」「ガリガリ」「ガーッ」といった、明らかに金属が擦れたり砕けたりしているような危険な音に変化します。音量も非常に大きくなり、同乗者でもはっきりと異常に気づくレベルになります。
* 発生状況: 低速時からでも音が鳴り、走行中は常に恐怖を感じるほどの異音と振動に包まれます。
* 体感: 車体全体が激しく振動し、まっすぐ走ることが困難になるほどのガタつきを感じます。ハンドルが取られるような感覚に陥ることもあります。
* 危険性: この状態での走行は極めて危険です。ベアリングが焼き付いてロックし、タイヤが回転しなくなったり、最悪の場合、ハブが破損して走行中にタイヤが脱落したりする重大事故に繋がる恐れがあります。即座に走行を中止し、レッカー車を呼ぶ必要があります。
* 2-4. ハブベアリング異常のセルフチェック方法
* 注意: これから紹介する方法はあくまで簡易的な確認です。少しでも異常を感じたら、必ずプロの整備士に診断を依頼してください。安全が確保された平坦な場所で行ってください。
* 方法1:走行テストによる音の変化の確認
* 安全な広い場所(駐車場など)で、時速20~30km/h程度で走行し、ハンドルを左右に大きく切って蛇行運転をしてみます。
* ハンドルを左に切ったとき(車体は左に曲がり、右側のタイヤに荷重がかかる)に音が大きくなれば、右側のハブベアリングが怪しいと判断できます。
* 逆に、ハンドルを右に切ったとき(左側のタイヤに荷重がかかる)に音が大きくなれば、左側のハブベアリングが原因である可能性が高いです。
* 音がどちらに切っても変わらない、または直進時に一番大きい場合は、両方、あるいは駆動系など他の箇所に原因がある可能性も考えられます。
* 方法2:ジャッキアップによるガタつきの確認
* 異音がすると思われる側のタイヤを、ジャッキを使って地面から少し浮かせます。必ずリジットラック(ウマ)をかけて、車体が落下しないように安全を確保してください。
* タイヤの上下(12時と6時の方向)を両手でしっかりと掴み、揺さぶります。このとき、「ガタガタ」「コクコク」といった僅かな遊び(ガタ)があれば、ハブベアリングが摩耗している証拠です。正常な状態では、ほとんどガタはありません。
* 同様に、タイヤの左右(9時と3時の方向)を掴んで揺さぶります。こちらでガタがある場合は、ハブベアリングの他に、タイロッドエンドなどのステアリング系の部品のガタも考えられます。
* 方法3:ジャッキアップによる回転音の確認
* タイヤを浮かせた状態で、手で勢いよくタイヤを回転させます。
* 回転中に耳を近づけて音を聞きます(回転部分に巻き込まれないよう十分注意してください)。
* 「ゴー」「シャー」「ゴリゴリ」といった抵抗のある音や、回転がすぐに止まってしまうような場合は、ベアリング内部に異常がある可能性が高いです。正常な場合は、「シュー」という静かな音でスムーズに回り続けます。
* サスペンションスプリングに手を触れながらタイヤを回すと、異常がある場合は手に「ゴリゴリ」とした感触が伝わってくることもあります。
* 2-5. ハブベアリングの修理・交換
* 修理方法:
* ハブベアリングは、内部の部品だけを交換する「オーバーホール」は基本的に行いません。
* ベアリング本体、またはハブと一体になったハブユニットアッセンブリごと新品に交換するのが一般的です。
* 主な作業内容:
* 車両のリフトアップとタイヤの取り外し: 車両をリフトで持ち上げ、異音の発生源となっているタイヤを取り外します。
* ブレーキ部品の取り外し: ブレーキキャリパー、ブレーキパッド、ブレーキローター(またはブレーキドラム)を取り外します。
* ドライブシャフトナットの取り外し(駆動輪の場合): 車軸中央の大きなナットを緩めて取り外します。
* ハブベアリング(またはハブユニット)の取り外し:
* 圧入タイプの場合: サスペンションアームなどからナックルごと取り外し、油圧プレス機などの専用工具を使って古いベアリングを抜き取り、新しいベアリングを圧入します。これは非常に手間と技術を要する作業です。
* ユニットタイプの場合: ナックルに取り付けられている数本のボルトを外すことで、ユニットごと取り外すことができます。近年の車はこちらが主流です。
* 新品部品の取り付け: 新しいハブベアリング(またはハブユニット)を取り付けます。
* 復元作業: 取り外した部品を逆の手順で元通りに組み付けます。ブレーキ部品やドライブシャフトナットなどは、規定のトルクで正確に締め付ける必要があります。
* 最終確認: タイヤを取り付け、車両を地面に下ろした後、試運転を行って異音や振動が解消されているか、他に異常がないかを確認して作業完了です。
* DIYでの交換は可能か?
* 結論から言うと、強く非推奨です。
* 理由1:専門工具の必要性: 特に圧入タイプのベアリング交換には油圧プレスが必須です。また、大型のレンチやスピンナーハンドル、トルクレンチなど、一般的な工具セットには含まれないものが必要です。
* 理由2:高い作業難易度と専門知識: ブレーキやサスペンションといった重要保安部品を分解・組立する必要があります。締め付けトルクの管理など、一つでもミスをすると走行不能や重大な事故に直結します。錆で固着した部品を外すのにもコツと経験が必要です。
* 理由3:安全性の問題: ジャッキアップ中の作業は常に車体落下の危険が伴います。不適切な作業は命に関わる重大な事故を引き起こす可能性があります。
* ハブベアリングの交換は、命を乗せる車の最重要部品の一つに関わる作業です。必ず信頼できるプロの整備士に依頼してください。
* 2-6. ハブベアリングの修理費用(交換費用)
* 修理費用は「部品代」と「交換工賃」の合計で決まります。車種や依頼する工場によって大きく変動するため、あくまで目安として参考にしてください。
* 費用の内訳:
* 部品代:
* ベアリング単体か、ハブユニットアッセンブリかによって価格が大きく異なります。
* 純正品か、社外優良品かによっても価格差があります。一般的に社外品の方が安価です。
* ABSセンサーが内蔵されているタイプは高価になる傾向があります。
* 交換工賃:
* 作業の難易度によって変動します。
* 一般的に、駆動輪(FF車なら前輪、FR車なら後輪)の方がドライブシャフトを抜き差しする手間があるため、非駆動輪よりも工賃が高くなる傾向があります。
* サスペンションの構造(ストラット式、マルチリンク式など)によっても作業の手間が変わります。
* 錆による固着が酷い場合は、追加の工賃が発生することもあります。
* 車種別・費用相場の目安(片側1輪あたり)
* 軽自動車:
* 部品代:5,000円 ~ 15,000円
* 工賃:10,000円 ~ 20,000円
* 合計:15,000円 ~ 35,000円程度
* コンパクトカー・セダン(普通車):
* 部品代:8,000円 ~ 25,000円
* 工賃:12,000円 ~ 25,000円
* 合計:20,000円 ~ 50,000円程度
* ミニバン・SUV:
* 部品代:10,000円 ~ 30,000円
* 工賃:15,000円 ~ 30,000円
* 合計:25,000円 ~ 60,000円程度
* 輸入車:
* 部品代:20,000円 ~ 50,000円以上
* 工賃:20,000円 ~ 40,000円以上
* 合計:40,000円 ~ 100,000円以上
* 輸入車は部品代が高価な上、特殊な工具が必要な場合もあり、工賃も高くなる傾向があります。
* 修理を依頼する場所の比較:
* ディーラー:
* メリット:車種に対する知識が豊富で安心感が高い。純正部品を使用するため品質が保証されている。
* デメリット:工賃、部品代ともに高めに設定されていることが多い。
* 街の整備工場(認証工場・指定工場):
* メリット:ディーラーよりも工賃が安い傾向がある。社外優良品やリビルト品など、予算に応じた部品の提案をしてくれる場合がある。
* デメリット:工場によって技術力や得意な車種に差がある。
* カー用品店・ガソリンスタンド:
* メリット:手軽に相談しやすい。費用が比較的安い場合がある。
* デメリット:ハブベアリング交換のような重整備に対応していない店舗もある。事前に確認が必要。
第3章:タイヤが原因の場合
* ハブベアリングの異常と非常によく似た「グワングワン」「ゴー」という異音は、タイヤが原因で発生することもあります。ベアリング交換の前に、まずはタイヤの状態を確認することが重要です。
* 3-1. タイヤの偏摩耗(へんまもう)
* 偏摩耗とは?
* タイヤの接地面が均一に減らず、特定の部分だけが異常に摩耗してしまう状態を指します。
* 「グワングワン」音の原因となりやすいのが「段減り(だんべり)」や「羽状摩耗(うじょうまもう)」と呼ばれる症状です。
* タイヤのトレッド(溝のある接地面)が、進行方向に対してノコギリの歯のようにギザギザ、あるいは段々になって摩耗することで、走行中にタイヤが路面を叩くような音(パターンノイズ)が発生し、これが「グワングワン」という周期的な異音として聞こえます。
* 偏摩耗が発生する原因:
* ホイールアライメントの狂い:
* 車に取り付けられているタイヤは、直進安定性や旋回性能を保つために、ごく僅かに角度がつけられています(トー、キャンバー、キャスター)。
* 縁石にぶつけたり、長年走行したりすることで、このアライメントが基準値からずれてしまうことがあります。
* アライメントが狂うと、タイヤが常に少し斜めや内向き・外向きの状態で引きずられるように回転するため、偏摩耗の最大の原因となります。
* 不適切な空気圧:
* 空気圧が高すぎるとタイヤの中央部分だけが摩耗し、低すぎると両ショルダー(肩)部分が摩耗します。
* 常に適正な空気圧を保つことが、均一な摩耗には不可欠です。
* サスペンションの劣化:
* ショックアブソーバーなどのサスペンション部品が劣化すると、走行中のタイヤの上下動を適切に抑えられなくなり、タイヤが路面で小刻みに跳ねるような状態(ダンピング不足)になります。これが段減りを引き起こします。
* 運転の癖:
* 急発進、急ブレーキ、急ハンドルといった、タイヤに負担のかかる運転を多用すると、偏摩耗を助長します。
* 定期的なローテーション不足:
* FF車は前輪、FR車は後輪といったように、駆動輪や操舵輪は摩耗が早くなる傾向があります。定期的にタイヤの位置を入れ替える(ローテーション)ことで、摩耗を均一化させることができます。
* 見分け方とセルフチェック:
* 視覚での確認: タイヤをよく見て、内外や中央で溝の深さが極端に違う箇所がないか確認します。
* 手触りでの確認: タイヤの接地面を、回転方向と逆方向になでてみます。もしトレッドブロックの角が立っていて、ノコギリの歯のようにギザギザ、ザラザラとした感触があれば、段減りが発生しています。
* 対策と費用:
* 軽度な場合:タイヤローテーション
* 摩耗の少ないタイヤと位置を入れ替えることで、異音が軽減または解消されることがあります。
* 費用目安:2,000円 ~ 5,000円程度。
* 根本的な対策:ホイールアライメント調整
* 偏摩耗の根本原因であるタイヤの取り付け角度を修正します。タイヤを新品に交換する際には、同時にアライメント調整を行うのが理想的です。
* 費用目安:10,000円 ~ 30,000円程度。
* 症状が酷い場合:タイヤ交換
* 一度ひどく偏摩耗してしまったタイヤは元には戻りません。異音や振動が我慢できないレベルであれば、タイヤを交換する必要があります。
* 費用目安:タイヤ本体代 + 交換工賃(数万円 ~ 十数万円)。
* 予防策:
* 月1回の空気圧チェック。
* 5,000km走行ごとのタイヤローテーション。
* 急のつく運転を避ける。
* 3-2. タイヤの変形・損傷
* どのような状態か?
* タイヤの内部構造(カーカス層)が、外部からの強い衝撃によって損傷し、タイヤが真円ではなくなってしまった状態です。
* サイドウォール(タイヤの側面)の一部がコブのように膨らむ「ピンチカット」が代表的な症状です。
* 原因:
* 縁石やキャッツアイ、道路の穴などに、勢いよくタイヤをぶつけることで発生します。
* 空気圧が不足した状態で走行していると、僅かな段差でも内部を損傷しやすくなります。
* 症状:
* タイヤが一回転するごとに、変形した部分が路面に接地するため、「グワン、グワン」という周期的な音と、車速に同調した「ゴトゴト」という振動が発生します。
* ハブベアリングの末期症状と似ていますが、タイヤの変形の場合は比較的低速からでも振動を感じることが多いです。
* 危険性:
* 非常に危険です。 内部構造が損傷しているため、いつバースト(破裂)してもおかしくない状態です。
* 走行中にバーストすると、ハンドルが急に取られてコントロールを失い、大事故に繋がる恐れがあります。
* 対策と費用:
* 修理は不可能です。
* 即時タイヤ交換が必要です。 タイヤに変形やコブを発見した場合は、絶対に走行を続けず、スペアタイヤに交換するか、レッカーを呼んで最寄りのタイヤショップや整備工場に直行してください。
* 費用目安:タイヤ1本分の交換費用。
第4章:ドライブシャフトが原因の場合
* 「グワングワン」という音の原因としてはハブベアリングやタイヤほど多くありませんが、特にFF(前輪駆動)車や4WD車で疑われるのがドライブシャフトの異常です。
* 4-1. ドライブシャフトとは何か?
* 役割:
* エンジンで発生した回転力を、トランスミッションやデファレンシャルギアを介して、最終的にタイヤに伝えるための「動力伝達軸」です。
* 前輪駆動車では、左右の前輪にそれぞれ1本ずつ付いています。
* 構造:
* 単なる鉄の棒ではなく、サスペンションの上下動やハンドルの切れ角に合わせて滑らかに動力を伝えられるよう、両端に「等速ジョイント(CVJ)」という関節のような部品がついています。
* この等速ジョイントは、内部にベアリングと同じような精密なボールとグリスが入っており、それらを保護するために「ドライブシャフトブーツ」というゴム製の蛇腹状のカバーで覆われています。
* 4-2. ドライブシャフトの異常と症状
* 原因:
* 最も多い原因は、ゴム製の**「ドライブシャフトブーツ」の破れ**です。
* ブーツは常に伸縮やねじれを繰り返しているため、経年劣化(ゴムの硬化やひび割れ)や、外部からの飛び石などで破れてしまうことがあります。
* ブーツが破れると、遠心力で内部の潤滑グリスが周囲に飛び散ってしまいます。
* グリスが切れた状態で走行を続けると、ジョイント内部の金属部品が摩耗します。
* さらに、破れた箇所から水や砂、ホコリなどが侵入し、摩耗をさらに加速させ、最終的にジョイントにガタが発生します。
* 典型的な症状(ハンドルを切った時):
* ドライブシャフト異常の最も有名な症状は、ハンドルをいっぱいに切って駐車場から発進する際などに聞こえる**「カタカタカタ」「カリカリカリ」**という連続音です。これはタイヤ側(アウター側)のジョイントの異常が原因です。
* 「グワングワン」音が発生する場合:
* 直進走行中に「グワングワン」という周期的な音や振動が発生する場合、ミッション側(インナー側)のジョイントの異常が考えられます。
* 加速時に特に音が大きくなり、車体が左右に揺れるような振動を伴うこともあります。
* これは、ジョイント内部の摩耗によって、回転中心がずれてしまうために発生します。
* 4-3. 対策と修理
* 早期発見が重要:
* 定期点検などでドライブシャフトブーツの破れを早期に発見できれば、被害は最小限で済みます。
* ブーツが破れていても、まだ異音やガタが発生していない段階であれば、「ブーツ交換」だけで対応できます。
* 修理方法:
* ブーツ交換: 破れたブーツと内部のグリスを新しいものに交換する作業です。ジョイントを分解・清掃する必要があるため、比較的工賃はかかります。
* ドライブシャフト交換:
* すでに異音やガタが発生している場合は、ジョイント自体が損傷しているため、ドライブシャフトごと交換する必要があります。
* 交換には、ディーラーなどで使用される「新品」の他に、費用を抑えられる「リビルト品」や「中古品」という選択肢があります。
* リビルト品(再生品): 使用済みのドライブシャフトを専門業者が分解・洗浄し、消耗部品(ブーツ、グリス、摩耗したジョイント部品など)を新品に交換して再組み立てしたものです。新品に近い品質ながら、価格は新品の半額~7割程度に抑えられるため、最も一般的な選択肢です。
* 4-4. 修理費用
* ドライブシャフトブーツ交換(片側・外側1箇所):
* 部品代(ブーツ、グリス、バンド類):3,000円 ~ 8,000円
* 工賃:8,000円 ~ 20,000円
* 合計:11,000円 ~ 28,000円程度
* ※分割式のブーツを使用すると工賃を安く抑えられる場合がありますが、耐久性の面から一体型ブーツでの交換を推奨する工場が多いです。
* ドライブシャフト交換(リビルト品を使用、片側1本):
* 部品代(リビルトシャフト):10,000円 ~ 30,000円
* 工賃:10,000円 ~ 25,000円
* 合計:20,000円 ~ 55,000円程度
* ※取り外した古いドライブシャフトは「コア」として返却する必要があります。返却しないと追加料金がかかります。
* ドライブシャフト交換(新品を使用、片側1本):
* 部品代(新品シャフト):30,000円 ~ 100,000円以上
* 工賃:同上
* 合計:40,000円 ~ 125,000円以上
* 新品は非常に高価なため、保証などの特別な理由がない限り、リビルト品が選ばれることが多いです。
第5章:その他の原因
* 可能性は低いものの、「グワングワン」という音の原因となりうる、その他の要因についても解説します。
* 5-1. ブレーキの引きずり
* 原因:
* ブレーキキャリパーのピストンやスライドピンが、錆や汚れ、ゴムシールの劣化によって固着し、ブレーキペダルを離してもブレーキパッドがローターから完全に戻らなくなる状態です。
* 症状:
* 一般的には「シャー」「キー」という引きずる音が多いですが、ブレーキローターが僅かに歪んでいる場合、パッドが断続的に強く接触し、「グワングワン」という周期的な音と振動を発生させることがあります。
* 特定のホイールだけが異常に熱を持つ、ブレーキダストが片側だけ多い、燃費が極端に悪化する、といった症状も伴います。
* 修理:
* キャリパーのオーバーホール(分解・清掃・シール類交換)またはキャリパーアッセンブリの交換。
* 費用目安(片側):
* オーバーホール:15,000円 ~ 30,000円程度。
* キャリパー交換:25,000円 ~ 50,000円以上。
* 5-2. プロペラシャフトの異常(FR車、4WD車)
* 原因:
* エンジンからの動力を後輪(または全輪)に伝える長い回転軸であるプロペラシャフトの、ジョイント部分(ユニバーサルジョイント)や、車体中央でシャフトを支えるセンターベアリングが摩耗してガタが出た状態です。
* 症状:
* 主に発進時や加速時に、車体の中央下部から「グワングワン」「ゴトゴト」という振動と音が発生します。
* 速度が上がるにつれて振動が大きくなることもあります。
* 修理:
* ユニバーサルジョイントやセンターベアリングの交換、またはプロペラシャフトアッセンブリの交換。
* 費用目安:
* 部品や車種によって大きく異なりますが、30,000円 ~ 100,000円以上かかることが多い比較的高額な修理です。
* 5-3. マフラー・排気系の干渉
* 原因:
* マフラーを車体に吊り下げているゴム製のマウントが、経年劣化で切れたり伸びたりすることで、マフラーが正しい位置で固定されなくなり、走行中の振動で車体のフロアやメンバーに接触している状態です。
* 症状:
* エンジンの回転数と振動に同期して、「ゴゴゴ」「ブーン」という低音が車内にこもります。
* これがエンジンの回転の波と共振し、「グワングワン」といううなりのように聞こえることがあります。アイドリング時や特定の回転数で音が大きくなるのが特徴です。
* 修理:
* マウントゴムの交換、マフラーの位置調整や修理・交換。
* 費用目安:
* マウントゴム交換のみ:数千円 ~ 15,000円程度。
* マフラー本体の交換:数万円 ~。
第6章:異音に気づいたら取るべき行動
* 走行中に「グワングワン」という異音に気づいたら、決して楽観視せず、以下の手順で冷静に行動してください。
* 6-1. まずは安全の確保
* 慌てない: 突然の異音に驚くかもしれませんが、まずは冷静に周囲の交通状況を確認してください。
* 安全な場所に停車: ハザードランプを点灯させ、後続車に注意しながらゆっくりと減速し、路肩や駐車場、サービスエリアなどの安全な場所に車を停めます。高速道路上での停車は非常に危険なため、可能な限りパーキングエリアなどを目指してください。
* 走行を続けない: 特に音が大きい、振動が激しい場合は、重大なトラブルが差し迫っている可能性があります。無理に走行を続けるのは絶対にやめてください。
* 6-2. 異音の状況を記録する
* 可能であれば、スマートフォンなどで異音の状況をメモしておくと、後で整備士に説明する際に非常に役立ちます。
* 記録すべきポイント:
* いつから?: (例:今日の朝から、1週間前から)
* どんな音?: (例:グワングワン、ゴーゴー、速度が上がると周期が速くなる)
* どんな時に鳴る?: (例:時速50kmくらいで走行中、左に曲がる時に大きくなる)
* どこから聞こえる?: (例:右前のタイヤあたりから)
* 振動はあるか?: (例:ハンドルに微振動がある)
* きっかけは?: (例:段差を乗り越えた後から、タイヤ交換してから)
* スマートフォンで異音を録音しておくのも非常に有効です。
* 6-3. 専門家に連絡・相談する
* 自分で判断しない: 原因を安易に自己判断するのは危険です。必ずプロの整備士に点検を依頼してください。
* 連絡先:
* かかりつけの整備工場やディーラー。
* JAFや、加入している自動車保険のロードサービス。
* 電話で伝えること:
* 車種、年式、走行距離。
* 上記で記録した、異音の詳しい状況。
* 現在の場所。
* 整備士の指示に従い、自走で工場まで向かうか、レッカーを手配するかを判断してください。症状が重い場合は、迷わずレッカーを依頼しましょう。
* 6-4. 異音を放置するリスク
* 修理費用の増大:
* 初期症状であればベアリング交換だけで済んだものが、放置してガタが大きくなることで、ハブやナックルなど周辺部品まで損傷し、交換部品が増えて修理費用が何倍にも膨れ上がる可能性があります。
* 二次的な故障の誘発:
* 異常な振動は、他のサスペンション部品やセンサー類にもダメージを与え、新たな故障を引き起こす原因となります。
* 重大事故の発生:
* 前述の通り、ハブベアリングの破損はタイヤの脱落に、タイヤの変形はバーストに繋がる可能性があり、自分だけでなく他人も巻き込む大事故の原因となり得ます。
* 車検に通らない:
* ハブベアリングにガタがある状態では、車検の検査項目(サイドスリップ検査など)に合格することができません。
第7章:よくある質問(FAQ)
* Q1. 「グワングワン」という音は車検に通りますか?
* A1. 通りません。この異音の主な原因であるハブベアリングのガタつきは、車検の点検項目に含まれています。検査時にガタが確認された場合、整備不良として不合格になります。また、タイヤの偏摩耗が酷く、スリップサインが出ている場合も同様に不合格となります。車検の前に必ず修理が必要です。
* Q2. 修理費用を少しでも安く抑える方法はありますか?
* A2. いくつか方法はあります。
* 相見積もりを取る: 複数の整備工場(ディーラー、専門工場など)で見積もりを取り、料金や作業内容を比較検討するのが最も効果的です。
* リビルト品や社外優良品を活用する: 純正品にこだわらなければ、リビルト品(再生品)や、純正同等の品質を持つ社外優良品を使用することで、部品代を大幅に抑えることができます。整備工場に相談してみましょう。
* 早期発見・早期修理: 何よりもこれが一番の節約に繋がります。異音に気づいたらすぐに点検に出すことで、交換部品を最小限に抑えることができます。
* Q3. 異音は左右どちらから鳴っているか分かりません。両方交換する必要がありますか?
* A3. 基本的には、異音やガタが出ている側だけの交換で問題ありません。ただし、ハブベアリングは左右で同じように劣化が進んでいることが多いため、片側を交換してしばらくすると、もう片側からも異音が発生し始めるケースは少なくありません。走行距離や予算にもよりますが、整備士と相談の上、予防整備として左右同時に交換することも一つの選択肢です。工賃を二度払うよりは、一度にまとめて作業した方がトータルコストは安くなる場合があります。
* Q4. 低速では鳴らないのに、高速になると音が大きくなるのはなぜですか?
* A4. ハブベアリング内部の僅かな傷や摩耗は、タイヤの回転数が低い(=低速)状態では、音として認識できるほどの振動を発生させません。しかし、回転数が上がる(=高速になる)につれて、傷のある部分が通過する回数が爆発的に増え、振動が増幅されて「ゴー」「グワングワン」という共鳴音として聞こえるようになるためです。
* Q5. 雨の日だけ音がする(または消える)ことがありますか?
* A5. あります。これは、ハブベアリングのシールが劣化している場合に起こりやすい現象です。雨水が劣化したシールの隙間からベアリング内部に侵入し、一時的に潤滑剤のような役割を果たすことで、音が小さくなったり消えたりすることがあります。逆に、水が原因で錆が発生し、音が大きくなることもあります。いずれにせよ、シール性能が低下している証拠であり、点検が必要です。
* Q6. 修理に出す前に自分でできることはありますか?
* A6. 安全な範囲で、まずはタイヤの空気圧が適正か、タイヤに異常な摩耗や変形(コブなど)がないかを確認することです。また、ホイールナットが緩んでいないかの確認も重要です。もしここで明らかな異常が見つかれば、それが原因の可能性があります。しかし、足回りの深い部分については、無理せずプロに診断を任せるのが賢明です。
* Q7. 輸入車の修理費用はなぜ高いのですか?
* A7. 主に以下の理由が挙げられます。
* 部品代が高い: 部品を本国から輸入する必要があるため、輸送コストや関税が上乗せされ、部品自体の単価も国産車より高く設定されています。
* 工賃が高い: 車両の構造が複雑であったり、脱着に特殊な専用工具(SST)が必要だったりすることが多く、作業に手間と時間がかかるため、工賃が高くなる傾向があります。
* 情報や部品の流通量が少ない: 国産車に比べて、リビルト品や社外品の選択肢が少ないことも、費用が高くなる一因です。
* Q8. 異音を録音して整備士に聞かせるのは有効ですか?
* A8. 非常に有効です。異音には再現性がない場合(特定の条件下でしか鳴らないなど)もあり、工場に入庫した際には症状が出ないこともあります。事前に録音した音源があれば、整備士が原因を推測する上で大きな手がかりとなり、診断がスムーズに進む可能性が高まります。
まとめ
* 車の「グワングワン」という異音は、多くの場合、足回りの部品、特にハブベアリングの異常を知らせる危険なサインです。
* 走行距離が10万kmを超えている車や、縁石にぶつけた経験がある車は、特に注意が必要です。
* 異音の原因はハブベアリング以外にも、タイヤの偏摩耗やドライブシャフトの不具合など多岐にわたるため、正確な診断はプロの整備士に任せるのが不可欠です。
* 異音を放置すると、修理費用が高額になるだけでなく、最悪の場合はタイヤが脱落するなどの重大な事故に繋がる恐れがあり、絶対に放置してはいけません。
* この記事で解説した症状やチェック方法を参考に、ご自身の愛車の状態を把握し、異変を感じたらすぐに信頼できる整備工場へ相談してください。
* 迅速で適切な対応が、あなたと大切な同乗者の安全を守り、結果的に愛車に長く乗り続けるための最善の方法です。
ナイショのオマケ情報※車の異音は放置してても大丈夫?

車の異音って気になりますよね。放置してても大丈夫なのか気になりますよね。
そんな時は迷わず、点検してもらいましょう!
ズルズル放置して、逆に高くつくということもよくある話です。
症状によって結構な修理費がかかる場合もありますが、同じだけ修理費用が掛かるのであれば。。
いっそ買い替えたほうが安く済むなんて事もありえますので、修理する際には検討してみるとよいでしょう。
ちょっと大げさかもしれないけど、ここでナイショの極秘情報!
近ごろ中古車ってとっても人気なのです!
特にバブル時代の古い車が激熱なのです。
普通に考えるとゴミレベルでも逆にお宝扱いで信じられない価格がついたりする場合もあります。
なので、買い替える場合でも、いきなり廃車処分ではなく買取査定をしてもらうといいですよ!
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